カワネズミの行動 【生物と環境】
カワネズミは水生適応したモグラの仲間(トガリネズミ科)で,本州,九州に分布する日本固有種です。水辺に巣を作り,水生小動物を主食とします。他のモグラの仲間と同様に目は見えませんが,水中で素早く行動し,ヤマメやイワナなどの渓流魚も捕らえることができます。水の流れを探知しながら移動し,泡だった水の落ち込み部分や急流部分に好んで潜るようです。水槽を生息域の流路において水の落ち込み部を作っておけば,カワネズミは自分から水槽(安心空間)の中に入ってきます。この映像では渓流の流れを遡ってカワネズミが水槽に入る様子と水槽の中でサカナを追跡し,噛みつき,離さないという水中での狩りの行動が観察できます。 [撮影 北垣憲仁] |