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植物のデンプン分解作用を確かめる実験 【でんぷんのでき方】
ヨウ素液で着色したオブラート(デンプンでできています)を発芽過程のインゲンマメ(金時豆)の破砕液に浸し,オブラートが分解されてゆく過程を見ることができる実験方法を分かり易く解説しました。 植物は光合成産物として蓄積したデンプンを分解してエネルギー源や体を構成する他の物質の材料とするために利用しています。デンプンの分解は生物に普遍的な現象ですが,植物自身がデンプンを分解して利用していることについての理解は不十分です。そこで,ヨウ素液で着色したオブラートを葉や発芽過程のマメ類の子葉の破砕液に浸し,オブラートが分解されてゆく過程を見ることができる実験系を開発しました(本地由佳 H23年度修士論文)。附属学校の6年生に対する実践をおこなったところ,操作や理解度には問題は無く,授業で用いたワークシートでは「植物にも動物同様,でんぷんを糖に変えるはたらきがあることを知り,とても感心しました」「植物も動物も,ちがうけれど,もっている働きが同じものが多いことから考えると,とても似ているものだと改めて思った」「植物と人間のでんぷんの消化法が同じだということに,生物の基本的な仕組みはだいたい同じなのだろうかと思った」等の記述が得られました。 [撮影 金井孝之,監修 中西 史,撮影協力 丸山 望] |
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