よく聞くトラブル

業界最安値という宣伝文句を信じて会社案内の映像を頼んだら、進めていくうちに追加費用がどんどん発生!テロップを入れたり、ホームページ用の変換も追加費用のため依頼できません。
一番高いのは人件費です。打ち合わせ、撮影、編集という手順を踏めば、どんなに安く見積もっても、15万~20万円くらいはかかります。これを10万円以下でやるとなれば、1か月で7本~8本ほどの仕事をこなしていかなければいけません。となると、1つの仕事は3日で終わらせなければいけません。1日は撮影ですから2日で終わらせないと赤字です。 人件費とクオリティは比較的比例していくものです。あなたの映像作品のために、どれだけの人、日数をかけることができるのか。どうぞ「格安」「最安値」など価格だけに踊らされないように、あなたの映像作品の価値を決めてください。
撮影も無事終わり、編集に取り掛かり始めるころ制作会社になかなか連絡が取れなくなってしまいました。撮影前に、編集の打ち合わせをしていなかったので、どんなふうに仕上がるのか心配です。また、いつ頃出来上がるのかもわかりません。
編集をおおざっぱにおこった状態(粗編集)で、一度試写(校正)をおこないます。依頼者は、それを見たうえで、直しの指示を出して、修正をしてもらうという工程に進みます。 制作会社としては、撮影したものは、できるだけ早く納品して制作料金をいただきたいはずです。それなのに仕上がり時期すらわからないというのは、より金額の大きな仕事に取り掛かっている可能性があるのではないでしょうか。 事前に納品時期が決まっているのであれば、交渉するべきですが、たとえば、編集だけを他に依頼することを考えた方がいいかもしれません。 編集が仕上がってくる時期ですが、撮影の長さや編集の複雑さなどによって大きく異なってきますが、およそ1週間~10日で、粗編集の終わった状態を見せてもらえるのではないかと思います。 撮影日を決めるのと同様、納品日を決めたうえで、その間のスケジュールをきちんと定めてから依頼するようにしましょう。
納品してもらった映像をよく見てみたら、撮影時のライト(照明)が社長の後のガラスに映っていました。取り直しを依頼することはできるでしょうか。
必要のないものがガラスなどに映っていることを、映り込みと言います。映り込みは、デレクターやカメラマンがチェックするべきものですので、基本的には、撮り直しを要求できるとは思います。しかし、編集をおおざっぱにおこった状態(粗編集)で、一度試写(校正)をおこなっているのであれば、そこでOKを出してしまっていると、追加料金なしに撮り直しを要求するのは難しいでしょう。また、粗編集の段階で気づいた場合ですが、これもあなたが現場で確認などをおこなっているのであれば、難しいかもしれません。 現場で気になったことは、現場で解決するのが鉄則ですが、出来るだけ早い段階で相談されるのがいいと思います。
台本を作ってもらい、撮影となったのですが、社長は緊張してしまい、うまくセリフが言えません。
たいていの人は、カメラとマイクを向けられたら、緊張が極限に達して固まってしまいます。こういう場合、現場経験の豊富なディレクターであれば、対話形式に変更したり、カンニングペーパーを作ったりと、工夫しながら撮影を進めていきます。ただ、このように緊張される場合は、原稿を読んでもらうにしても、不自然さが残ってしまいますので、対話形式にした方が自然なやり取りとなるでしょう。
式典を撮影してもらったのですが、重要な社長の挨拶が「話が長かったのでカットした」とほとんど入っておらず、OKが出せるものではありません。きちんと入れてほしいと制作会社に問い詰めると、そこの部分が撮れていなかったことが判明しました。
機材トラブルや人的トラブル。このようなことは起こり得ます。ですので、取り直しのできない撮影(式典やイベントなど)は、2台以上のカメラで撮影し、確実性を高めておきます。しかし、予算や人員の関係で、無理というのも現実です。 今回の場合は、社長様の挨拶部分を取り直してもらい、編集にて対応してもらうのが良いと思われます。 アルファ企画のセミナー撮影では、カメラマン1名契約の場合でも、カメラアシスタントを1名付け、アシスタントに会場全体の引きの画を撮らせるようにして、不測の事態に備えています。