コロナ禍により多くのイベントや講演会などがオンラインによるライブイベントへとシフトしました。ライブ配信でもお客様とつながれることはわかりましたが、やっぱり出会いたい。お客様と顔を合わせて、目を見てお話ししたい。

ハイブリッドイベント

ライブ配信もしつつ、お客様を会場に少人数だけお招きして開催するのが「ハイブリッドイベント」です。お越しいただく方にはよりプレミアムを感じていただけますし、遠方の方にも参加していただきやすい良いとこどりな感じですね。

例えば、海外の登壇者の方が日本に来て登壇いただくには、日本で2週間。帰国して2週間の隔離生活など、まだ敷居が高いですね。やはりここはWeb会議システムなどを用いたオンライン参加をしていただくしかありません。例えば、Zoomウェビナーを使用することとしましょう。ホストPCは日本の会場にあり、この海外の講演者をスクリーンに投影して、会場の方には見ていただきます。講演が終わった後には、パネルディスカッションに参加していただきましょう。日本の会場には、司会者の方と会場での講演者の方が2人。これらの先生方にもZoomウェビナーに参加していただきます。

この時、司会者や会場講演者の先生方には、それぞれのノートPCで参加いただきます。
一番は、業者にカメラを複数台置いていただき、切り替えたものをZoomウェビナーに流してもらうのが安心ですしいいのですが、費用もかさんできますし。。。(本音はアルファ企画にご相談ください笑)

カメラ

この時、カメラはノートPCのカメラで問題ありません。画面共有もそれぞれの先生方にしていただければいいですね。

音声-ハウリング問題

問題になるのが音声です。そう、何人の方もが苦労されているであろう「ハウリング」です。
ハウリングは、出てきた音声がまた入ってしまうことにより発生いたします。

さてここでそれぞれどんな音が欲しいのか整理してみます。

  • PC(Zoom)から欲しい音は、海外の講演者の音声
  • Zoomに送りたい音声は、会場マイクの音のみ
  • 会場のスピーカーで流したい音は、海外の講演者+会場マイク

カメラと同じように、先生型それぞれのノートPCのマイクを使用した場合、悲劇ですね。これは皆さんも経験があるでしょう。1つの会場で複数端末のマイクとスピーカーがONになった場合は、ハウリングの嵐となります。とてもパネルディスカッションどころではありません。なので、ノートPCのマイクを使用するという事はNGです。各講演者のノートPCは、ミュートにしてスピーカーもミュート(ボリュームゼロ)にしておきます。音声は使用しません。

そしてこのようなハイブリッドイベントでは、会場にあるミキサーとかオーディオインターフェースなどという機器の出番となります。まず、ホストPCを用意します。このホストPCは裏方となりますので、ビデオはOFFで構いません。このホストPCにオーディオインターフェースを接続します。オーディオインターフェースとは、外部音声をパソコンに入力し、パソコンの音声を出力するもので、USBなどで接続します。

このホストPCのZoom音声はどんな感じでしょうか。会場の先生方のノートPCは音声をミュートにしていますから、このホストPCからも聞こえてきませんね。ですが、海外の講演者の方の音声は聞こえてきます。つまり、このホストPCからは「海外の講演者の音声」のみが出力されているという状態になります。

ですが、このままですとZoomに会場の音声が流れませんから、海外の方とお話ができません。そこで、このホストPCに会場の音声だけを入力してあげる必要があります。オーディオインターフェースに会場の音声を接続してあげる必要があるわけです。

ですが、ちょっと待ってください。会場のミキサーには、ホストPCから出力された海外の講演者のZoom音と、会場のマイク3本が入力されています。ですから、ミキサーのメイン出力をZoomに送ってしまうと「海外の講演者+会場マイク」つまり、海外の講演者の音がまたZoomに入ってしまい、ハウリングを起こしてしまうということになります。

これを解決するには、ホストPCに会場マイクの音のみを入力する必要があるわけです。これには音声をコントロールするミキサーに、AUX出力という機能が必要となります。ミキサーのメイン出力は、会場のスピーカーに接続されますよね。これは海外の講演者+会場マイクの音です。

そして、ホストPCのオーディオインターフェイス入力には、会場マイクのみを入れてあげる必要があります。この時使うのが、AUX出力となります。

講師2名+司会の3本のフェーダーのAUXをON(Post)にすると、AUX出力から会場マイクの音だけが出力されます。

これをホストPCのオーディオインターフェイスに入力すると、Zoomには会場の音だけが送られることになり、ハウリングも防げるということになります。

 

 

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