いままでのレクチャー中心の授業をそのままZoomで流すだけでは、わかりやすい授業は作れません。生徒が見ているネット回線のスピードも、画面の大きさもまちまちです。 そして、ただ黒板の前で教員が話して板書するだけを45分とか90分とか見せられるのは、苦痛以外の何物でもありません。
●一人喋りは、10~15分程度が限界
●参加者にも発言の機会を与え、声かけをしっかりする
●適度に小テストやグループワークなどのアクティビティを入れる
その場の生徒の反応も伝わりにくいので、その場のノリでは回せません。通常の授業より事前の準備、授業設計、タイムスケジュールを組んで授業に臨む必要があります。
また、説明においても2つの手法を切り替えながら進めていきます。
1.後ろにホワイトボードを置いて書きながら説明
2.画面の共有を使い、スライドで説明
10-15分が限界というのは、画面上の変化が乏しく、ただ講義を聞かされている感覚になってしまうからです。例えばテレビCMの場合1場面の平均は約2.5~3秒。バラエティの場合でも3~4秒で、カメラを切り替えています。こうしてテンポよく画面に動きを持たせる事で視聴者を飽きさせないようにしています。
しかし、オンライン授業でそんなに変えることはできませんし、必要もありません。ですが、1コマずーっと同じ画面では、やっぱり集中が続きません。
そこで、先ほど書いたように
1.後ろにホワイトボードを置いて書きながら説明
2.画面の共有を使い、スライドで説明
を組み合わせていきます。
例えば10分で1つの内容を教えます。
その場合、最初の導入2分は「ホワイトボードを置いて書きながら説明」します。そして中身は6分で「画面の共有を使い、スライドで説明」していきます。最後2分間で「ホワイトボードを置いて書きながら説明」してまとめていきます。
このように教材に沿って進めるのが適している部分は「画面の共有を使い、スライドで説明」し、より強調して覚えてもらいたい個所は「ホワイトボードを置いて書きながら説明」していきます。メリハリをつけることで集中力を持続させます。
そして、生徒が理解できているか、アンケート機能やGoogleフォームで質問を受け付けるなどのアクティビティの時間を設けます。もしくは説明した内容を受けて、グループで話し合ってもらうブレイクアウトセッションの時間を設けてもいいでしょう。
日本放送協会、(株)NHKテクノロジーズ、東京大学、東京学芸大学、株式会社ナリカ、東京工業大学、NPO法人理科カリキュラムを考える会、NPO法人ガリレオ工房、など多くの映像教育コンテンツ&配信に携わっている弊社に、まずはあなたの困っていることをご相談ください。
上田一生
(公益財団法人東京動物園協会)
【ゲスト】
芦刈さま(サンシャイン水族館)
井上さま(しものせき水族館海響館)
佐々木さま(埼玉こども動物園)
堀田さま(須磨海浜水族館)
笹森研究員(元極地研・南極越冬隊)
鈴木研究員(教員)
鈴木研究員(農家)
冨田研究員(映画監督)
先日は『世界ペンギンの日』に、動物園・水族館でペンギンの飼育・展示に従事される方々をZoomで繋ぎ、ペンギンについて語り合うフォーラムを開催しました。そしてその模様をYouTubeLiveで生配信いたしました。動物園・水族館が自粛休業している今だからこそのフォーラムです。
500名以上の方々に視聴いただき、コメントやTwitterなどからリアルタイムに質問を受け付け、その場で答えてもらったりと相互のやり取りもできたのではないかと思っております。