カメラに並び、いやオンライン授業においてそれ以上に大事なのがマイクです。動画というとどうしても映像に気が向いてしまいますが、音が聞きやすく届かなければ映像がカクカクしている以上のストレスを与えてしまいます。ノートパソコンやカメラについているマイクでも、もちろん聞こえはするのですが、わかりやすい授業のために音に気を使ってみましょう。
マイクの種類
マイクロホンは、簡単に言えば、「空気振動を電気音声信号に変換する機械」です。その変換の仕組みによって、マイクは分類されます。
(1)ダイナミック型マイクロホン
(2)コンデンサ型マイクロホン
もっと細かく分類はありますが、オンライン授業で扱うマイクとしては、この2種類を押さえておけばいいでしょう。
ダイナミック型マイクロホン
電源不要で、取り扱いが容易なマイクです。コンデンサ型よりも感度は低いですが、価格も安く丈夫です。
コンデンサ型マイクロホン
電気で音声信号を変換するコンデンサーが付いているため、電源供給が必要です。ダイナミック型よりも高価ですが、感度が高く音がきれいに取れます。
さて、上記では変換の仕組みで分けましたが、もう1つ音を拾う幅「指向性」で分けることもあります。マイクにはより拾いやすい向きがあるものがあります。
マイクを中心に360度まんべんなく音を拾う無指向性。マイクを中心に前後の音を拾う双指向性。マイクの前の方向の音を拾う単一指向性。単一指向性よりももっと前の音だけを録る超指向性。などがあります。
と、専門的に書きましたが、オンライン授業に向いているのはとなると、このような事を考えてというよりも、実用的であるかという選び方になると思います。もちろん、オンライン授業科目が「音楽」であるなら別ですが。
つまり、オンライン授業において、動くのか動かないのか。動くのであれば、ワイヤレスタイプがいいでしょう。でも動いたときに生徒の質問などが聞こえたほうがいいですよね。そうなると、選ぶべきものは自ずと絞られてきます。PCに繋ぐワイヤレスタイプとなれば、Bluetooth接続のイヤホンマイクということになります。イヤホンを耳に入れるタイプか、首にかけるネックスピーカータイプかということになるでしょう。ですが、もし動きがあまりないのであれば、有線タイプのイヤホンマイクをお勧めします。やはり、安定度や音質は有線に勝るものはありません。
この時、テレビやモニターのスピーカーから音を出して、マイクを付けるという方法はお勧めしません。いや避けるべきでしょう。スピーカーから出た音をマイクが拾い、それが相手のスピーカーから出ます。そして相手のマイクで拾って、それが自分のスピーカーで出る。それを自分のマイクが・・・・。無限ループ発生。これを「ハウリング」といいます。よくカラオケルームなどで「キーーーーン」とかなるやつですね。これは上記の理由で発生するものです。
なので、オンライン授業においては、イヤホンやヘッドフォンなどを使うようにしましょう。またネックスピーカーはハウリングキャンセル機能が付いているものがほとんどなので大丈夫です。