複数のショートカットを同時に起動させる

MIDIコントローラーであるX-keysにショートカットを割り付けましたが、キーボードへショートカットを割り付けることができます。というか、基本はキーボードに割り付けるものですね。キーボードに割り付けたショートカットは、複数動作のショートカットにすることができます。
例えばMIDIコントローラーであるX-keysのショートカットに、Input1のCUTを割り付けてあり、キーボードのAにOverlay1を割り付けてある場合。X-keysのショートカット側のAdvancedタブの設定で、同時に起動させるショートカットとして「A」のショートカットを登録することができます。

ショートカットのAdvancedは、ボタンを押した動作の時に2つ以上のボタンを同時に押したとさせるものです。例えば、これはInputのMultiOverviewに入れてもいいのですが、カメラの映像切替えと同時にミキサーの音声入力もONにしたいとか、VTRを送出したら演者への返しモニターをZoomにして音声をマスター切ってBUSにだけ流してZoomの音声もBUSにだけ流してZoomの返しをPGMからカメラに切り替え打合せができるようにするとか。複数を組み合わせることで複雑な動作がボタン1つで可能になります。
ただこれらは同時にボタンを押した動作となるので、時間差で動かしていくことは出来ません。これを時間差で実施するには、Scripting and Automation機能であるVB.NET ScriptingもしくはWeb Scriptingを組む必要があります。

Input設定のTriggers

また、似たような動作をするものとして、Inputに対して設定するTriggersというものがあります。

トリガーは、入力がトランジションを開始したとき(OnTransitionIn)、トランジションを終了したとき(OnTransitionOut)、またはビデオの再生が完了したとき(OnCompletion)、またはOnOverlayInおよびOnOverlayOutは、入力がオーバーレイとして使用されている場合に、タスクを自動化させることができます。
選択された Function を完了してリストの次の項目に移る前に、選択された時間 (ミリ秒単位) を待ちます。1000で1秒です。ただし、最大30秒(30000)に制限されています。これ以上の継続時間を設定しても30秒に制限されます。
そのため、長時間の自動化には、プレイリストやスクリプト機能を使用する必要があります。。
タスクは無制限に追加することができ、同じトリガー名(OnTransitionInなど)を使用しているトリガーは、リストの順にDelay設定秒で順番に実行されます。

例えば、特定のInputに切り替えられたとき、毎回名前が2秒後にOverlayで表示されて、5秒後にアウトするとか、ビデオ再生が終わったらカメラの画に切り替わるとかで使用するといいでしょう。

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    勝手に解説マニュアル~vMixの使い方-01-

    同じようなソフトには、Xsplit や OBS Studio などがありますが、特に映像も音声も出力系統の豊富さから、業務で配信を請けるのであれば使いこなしたいvMix。
    ですが、日本語のマニュアルや解説書が少なく、ネット上の情報も限られています。本書でvMixの世界を拓いてください。

    vMixは、Windows専用のライブビデオ制作ソフトウェアです。オーストラリアの StudioCoast Pty Ltd 社が開発しています。vMixは購入バージョンによって、標準解像度(SD)、高解像度(HD)、さらには4Kで制作できます。

    この-01-では、「第一章:vMixとは」、「第二章:インターフェイス」、「第三章:設定」、「第四章:入力」と解説しています。まだまだvMixのさわり部分です。

    次回は、「第五章:オーディオ」、「第六章:ビデオの録画(記録)」、「第七章:外部出力(外部)」、「第八章:ストリーム」「第九章:MultiCorder」、「第十章:プレイリスト」、「第十一章:オーバーレイ」とシリーズとして続けてまいります。

    vMixはとても多くの機能が詰まっており、全体では二十章くらいになってしまうのではないかと思っています。全体が完成してからですと、現状日本語の解説本が無い状況を打破できないので、まだ途中ですがださせていただきました。

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